ToHeart2
ブランド/AQUAPLUS
ジャンル/恋愛ADV
2004年12月発売

桜が咲き始める3月。幼馴染の雄二と相変わらずな生活を送っていたが、この季節はなにかが始まりそうな予感に溢れている。それは春風のように突然に、けれど春の日差しのように穏やかに。
学園生活から生まれるハートフルストーリー。

Leafさんのビジュアルノベルシリーズどおりのシステム周りになってます。
スキップ、オートモード、バックログが完備。バックログの音声再生もできますので不備は無いかと思います。ただ、PS2の宿命なのか、全体的に動作が遅いです。PCのゲームに慣れてるからでしょうか。セーブ、ロードに加えスキップも切り替えが遅いので、CG回収や再プレイ時には待たされるという感じがします。

セーブ箇所は99個。
とはいってもメモリーカードの空き容量もあるのでもう少し減ると思いますが。数は十分でしょう。それほど難しい選択肢もありませんし。

絵師はみつみ美里さん、カワタヒサシさん、甘露樹さん、なかむらたけしさん。
一枚絵、立ち絵ともにトップクラスの美しさだと思います。枚数も豊富にあり、特に問題を感じる絵はなかったです。カワタさんの絵は、「誰彼」をプレイした時から違和感を感じるどころかむしろ好きだったので、今回も結構お気に入りです。

背景も十分合格点でした。
寂しすぎず、かといってうるさすぎず。キャラクターをうまく引き立たせていたと思います。

また、OPにはムービーが使われていますが、こちらもきれいでした。
最初のタイトル画面が簡単なつくりだったので、一気に盛り上がりました。

うーん、本当にこれといって問題はないですね……。

全部で36曲、ボーカル曲は3曲です。
こちらもビジュアル面と同様、素晴らしい出来だったと思います。曲数も豊富で、日常に流れる曲も複数あることもあいまって飽きず、物語を効果的に盛り上げます。ただ、こちらは前作のアレンジなどが多いようです。自分はまだ前作をプレイしたことが無いのでどれが前作と同じかわかりませんが……。ボーカル曲も、ややインパクトに欠ける感じはありますが大丈夫でしょう。

音声はフルボイス仕様です。
基本的に声優さんも上手でした。姫百合姉妹はしゃべり方が妙なので仕方が無いでしょう。
いいんちょ(愛佳さん)とこのみはイメージにぴったりでした。

書き手は三宅章介さん、菅宗光さん、まるいたけしさん、枕流さん。
複数執筆となっているためか、全体的に薄いシナリオでした。書き込みが足りないというか。

共通パートで引っ張りすぎて、個別ルートに入ったとき急テンポで話が進み、感情表現とかが少なくなってしまった感があります。内容は王道学園モノということである意味仕方ないかもしれませんが。

主人公が女性慣れしていないという設定なのですが、これも正直微妙でした。
あまりにも極端すぎな気がしました。例えば、放課後の移動先選択で自分が行き先を選択しているのに、あえてその人を避けるように行動したり……。ストーリー上仕方ないのかもしれませんが、それならもう移動先選択させなくてもいい気がしました。あと、基本的にヘタレです。ちょっとこれだとプレイしていて冷めてしまいます。

しかし、このゲームはキャラ萌えゲームでしょう。
なのである意味シナリオの質を求めてはいけないのかもしれません。キャラはしっかりしてると思います。このみは年下として愛着がわきますし、花梨さんは暴走気味キャラ、そしていいんちょは助けてあげたいオーラで萌え萌えでした。この3人は個人的にキャラクターも含めてシナリオもそれなりでしたし。

王道恋愛ゲームとしては及第点かもしれませんね。

小牧愛佳さん
いいんちょこと「こまきまなか」さん。「あいか」じゃないですよ。萌えました。この語が全てを語ります。むしろToHeart2はいいんちょのためのゲームでしょう。さぁ、萌えるがいい。
あとはこのみ、花梨さんに萌えでした。花梨さん、人気ないけど……(ノ∀`)

2005.2.25