吉野家の牛丼うある意味市民権を得たといっても過言ではない「牛丼」。何を今更ー、って思うかもしれませんが、とりあえずいい機会ですので何をもって牛丼とするのか、考えてみたり。
まず、広辞苑でその意味を引いてみましたー。

【牛丼】
⇒牛飯(ぎゅうめし)に同じ。

Σ(´Д`lll)な、何故……。
単純に「ぎゅう”ど”」と「ぎゅう”め”」で先に出てくるから……と思ったのですが、いや普通に牛丼のほうが先です。この差は一体何なんでしょう……。

牛肉を食べるという文化は学校の教科書にも載ってたと思います。
明治時代の文明開化のころですね。牛鍋の残り汁をかけたご飯が牛丼のルーツでしょう。
ただ、自分が思うにこのころはまだ牛飯とか牛肉飯、なんて呼ばれていたのではないでしょうか。

現代のように、略語が流行るのは戦後とりわけバブル後だと思うのですよ。そのころからいわゆるファストフードとかレストラン全盛になり、一品料理も名声を得るように。そして、親しみを込めて「牛丼」と、ひとつの固有名詞を与えられたのではないかと。

松屋の牛めしとは器の違いなんかもあったと思いますね。
丼飯⇒丼に盛った飯
丼物⇒丼に飯を盛って具をのせた料理

とありますから。今のように、商品を絞って勝負するようなお店はなかった時代、やはり総合的に料理を出すには丼のように用途の狭い器はいらなかったのではないでしょうか。したがって、底の深めな平皿になってしまう。それを牛”丼”なんていえないでしょう。

すき屋の牛丼で、結局何をもって牛丼とするのか。
いろいろレシピ集を見て回った結果、材料は「薄切り牛肉+玉ねぎ+御飯」というものが多かったです。中には玉ねぎもなしっ! なんていうところも。とりあえず牛肉がのってたらオッケーみたいですね。

タレのほうは人によってばらつきがありましたが、「水+醤油+砂糖+白ワイン」というのが多かったです。これらに加えてみなさん独自の調味料(山椒とかみりんとかナツメグとか)を投入してました。

論としては、「牛肉の薄いのがご飯にのってて丼に入ってたら牛丼」ってとこでしょうか。
まぁ、美味しければいいですが(マテ) あと、最初の大きい文字を繋げて読むと「もあん結」。
うーん、そこはかとなくエロティシズムです。

追記:文献調べていたら、どうやら吉野家の創業者が「牛丼」の名づけ親らしいです。
まぁ、吉野家の社長さんの話なのでどこまで本当かわかりませんが(マテ