群雄割拠する牛丼業界において、その先駆となりトップを走る企業吉野家。
創業は明治32年。それから関東大震災、東京大空襲を経て、戦後屋台から再スタート。昭和33年に現在の株式会社として設立されました。
今でこそ「早い、安い、うまい」というフレーズで売っています。
ですが昔はそうでもなかったようです。創業当時は天ぷら屋だったと。明治時代、牛肉は高級品。
しかも築地という料理の町でしたから、必然的に「早い、うまい」に重点が置かれていたのです。
株式会社になってからは今のスタイルに近くなっていきます。つまり、「牛丼」を主戦力に添えた、回転率重視の販売。Uの字カウンターとか、牛肉と玉ねぎだけ、などもこのあたりに考案されたようです。
ここで、吉野家のメニューを見てみましょう。(2005.2.11現在だよもん)
豚丼 | 並/大盛/特盛 | 320円/420円/520円 |
牛焼肉丼 | 並/大盛 | 420円/540円 |
牛カレー丼 | 並/大盛 | 290円/390円 |
牛鉄鍋膳 | 並/大盛 | 380円/480円 |
焼鶏丼 | 並 | 380円 |
豚キムチ丼 | 並/大盛/特盛 | 370円/470円/570円 |
豚鮭定食 | 並 | 490円 |
ソースかつ丼 | 並/大盛 | 430円/500円 |
↑でも紹介しましたが、吉野家はメニューが少ないのが特徴です。今は牛丼停止につき、増えていますが……。そのあたり、自分が考えるのは長い伝統と、牛丼へのこだわりといいますか。設立当初は築地という料理人の町で味にうるさい人たちを相手にしていました。そこで生き抜いてきたのですから、それなりの自信があるはずです。牛丼だけで戦えるという、確信にも似た。
で、吉野家の変遷に戻ってみます。
1970年ごろ、ちょうどマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどが日本にやってきた頃、吉野家はチェーン店化していきます。しかし、ここでつまずきが発生。チェーンにより安さを追求した結果、味が落ち1980年に倒産してしまいます。ここで、今の社長さんや弁護士さんが立て直して、1990年に店頭公開、2000年に株式一部上場。見事復活というわけです。
この「倒産→復活」という経験も、今の吉野家を支えていると思います。やっぱり、失敗から学ぶことは多いです。どこまでアクセルを踏み込むと曲がりきれないか。それを知っていれば一番早くコーナーを駆け抜けられるでしょうから。
吉野家ってのはこんな感じです。
優雅に泳ぐ白鳥も、水面下では必死に足をバタつかせているわけです(ぇ
ぶっちゃけどこの牛丼が一番か、なんて個人差ありますけど、自分は吉野家のが一番だったり。
でも贔屓目には書いたつもりはないです。だって、自分の一番は佐々井亭ですから♪