役というのは、簡単に言えば技術点です。
麻雀は前のページで言ったとおり、牌の数が136個と限られています。それに加えて相手もいる。
すると、同じ種類の牌を取り合うわけですから、なかなかそろえにくくなります。

これもポーカーを思い浮かべていただければよいかと思います。ツーペアとか、すぐにできますが、ロイヤルストレートフラッシュなんか、めったにでません。ポーカー知らない人はドンジャラをイメージ。手牌9個を全部同じ牌、なんてかなり難しいですよね。

麻雀も同じで、こういうカタチにすればボーナス、と決まっているわけです。
んで、その様々な制約を乗り越えて、芸術的な手を完成させると高得点が得られます。
このボーナスの単位が「翻(ハン)」となってます。つまり、このカタチなら1翻、このカタチなら3翻、というようになってます。翻の合計が多いと点数が高くなります。

んじゃたくさん翻数を稼げばいいじゃーん、と思いますが、そうもいかないのが麻雀の面白さ。
自分以外にも相手がいます。たくさん翻数を稼ごうとすると、どうしても時間がかかってしまいます。そのすきに、1翻とか、少ない点数で上がられてしまいこともあるのです。ちりも積もればなんとやら。一度もあがることができないと、点数も増えないわけですから勝てません。小技を絡めた緻密な野球か、守備に目をつむった一発攻勢か(ぇ

では、実際にどんな役があるのか紹介します。
たくさんありますが、とりあえず頻出なものだけ。実際使うのはこんなものだろ、ってことで。このコーナーの、もっとも有用なとこじゃないかって気がしないでもないです(笑)

1翻 鳴き×
読み方は「りーち」。そう、リーチです(ぇ) あと1個であがるぜ! ってことを宣言することにお米券進呈1翻進呈なわけです。みな警戒しますし、うまい人だと捨て牌からあと1個が何か予想してしまうかもしれませんから。

逆に言えば、リーチさえすればあがれます。
アタマと3個の組4つ揃えれば、これから下で言うようなカタチにしなくても。
また、最初の行に書いてある”○翻”というのは翻数、”鳴き”は”○”だと鳴いてもよし、”×”だと鳴いてはいけません。ゲームではできませんが、実際の麻雀で、ポンしてるのにリーチしたりするシーンもしばしば(笑)

1翻 鳴き×
読み方は「いっぱつ」。リーチして次の自分の引く番までにロンするか、次の自分の番でツモすると一発になり、1翻獲得。リーチした牌を鳴かれると一発は消えます。

1翻 鳴き×
読み方は「めんぜんちんつもほう」。要するに「ツモ」です。鳴かずにがんばって、そのうえ自分で引いてきたんならそのがんばりに免じて1翻やろう、ということです(ぇ) 確率的に考えても、3人の捨て牌をねらうより、1人で引いてくるほうが3倍難しいわけですからね。


1翻 鳴き×
最初の萬子の1が二個の役割はわかりますよね?
……忘れてないですよね、そう、アタマです。同じ牌2つの。
んで、この平和、読み方は「ピンフ」です。どうなればいいかというと、3つの組がすべて、同じ種類の連続する3つの数で構成されていますね。さっきの言葉を使えば、全部「順子」。
また、このピンフで1翻つけたいときの注意。上がる時の最後の牌(つまり、ツモかロンする牌)は、順子の端っこの牌にすること。よくわかんないと思うので図を召喚〜。


↑これに、索子の4か7で完成ですよね。これだと「平和」で1翻獲得です。


↑ダメダメパターンそのいち。萬子の4で完成ですが、間の牌であがると「平和」にはなりません。


↑ダメダメパターンそのに。筒子の3で完成ですが、これはダメ。あがる可能性が1個しかないのは、平和的じゃないらしい(笑)つまり、「あと1つっ!」という牌が2つないとだめなんですよ。さっきの端っこでも、となってて、であがり、というとき、がきて端っこになっても「平和」です。
同様に、がきても「平和」にはなりません。


↑また、このように「あと1つ」がアタマになってもダメ。

(追加)
アタマに字牌を使ってもいけません。書くの忘れてました〜。ちなみに管理人は字牌をアタマにしてて、それじゃだめだよっていわれたことあります。ゲームに(ぉ

いろいろ書きましたが、これが確率的に一番成立しやすい役です。


1翻 鳴き○
読み方は「たんやおちゅう」ですが、みんな「タンヤオ」って言ってます。どうすればいいかというと、2〜8しか使わずに2・3・3・3の組を作ればいいのです。それで1翻ですから、平和についで出やすい役でしょう。

ちなみに補足。
牌のうち、数字牌の1と9、それから字牌のことを「幺九牌(やおちゅーはい)」といい、数字牌の2〜8を「中張牌(ちゅんちゃんぱい)」といいます。字を見ると、”幺九”を”断”つとなってるので、なるほどぉ〜、って思いますね。


1翻 鳴き×
読み方は「いいぺいこう」です。どうすればいいかというと、萬子の部分のように、全く同じ順子を2組作ればいいのです。それだけ。他はなんでもいいです。この部分が完成していれば、それだけで1翻獲得。ちなみに順子は同じ種類の連続する3牌だよもん。覚えてるんだよもん?

また、右の筒子のとこで、似たようなダミープラグを作っておきました。これ、わかりにくいですが、どういう組かわかりますか? 一瞬でわかればセンスあります(ぉ) 正解はです。ちなみにコレ、平和にもなってますね。わかりますか?


1翻 鳴き○
読み方は「やくはい」です。どうすればいいかというと、を3枚そろえるだけ。鳴いてそろえてもいいです。
また、も、場の風や自分の風にあっていれば役になります。この場合、名称は「風牌」(ふぉんぱい)になります。例えば東場で自分が親、つまり東であれば2役です。

ちなみに、今度はアタマがわかりにくくなってますが、大丈夫ですか? 萬子の3がアタマですよ。