名作といわれているであろうモノたちを中心に。
自分も例にもれず、深くハマりこみました。
(Key:2000/09発売)
Keyword
感動シナリオ 神音楽
再販・全年齢版あり
”翼人”の伝承にまつわる、とある夏の町でおこる物語を描いた作品。伝承の宿命に抗う人々の姿、根底に流れる母性愛を重厚なシナリオで表現している。
メインとなる話以外も十分な書き込みが行われていて満足できる。全体にいえることだが、サブキャラクターも含めてキャラがよく動いている点がよい。
それを支える音楽も、OP曲の「鳥の詩」をはじめ秀逸なモノばかり。それは東方が出現するまで同人アレンジ音楽をKey曲一色に染めたほど。
コンシューマのみならずPC版でも再販され、ビジュアル面でも見直しがされているのでとっつきやすさはある。未プレイなら是非。プレイ時間は長め。
メインとなる話以外も十分な書き込みが行われていて満足できる。全体にいえることだが、サブキャラクターも含めてキャラがよく動いている点がよい。
それを支える音楽も、OP曲の「鳥の詩」をはじめ秀逸なモノばかり。それは東方が出現するまで同人アレンジ音楽をKey曲一色に染めたほど。
コンシューマのみならずPC版でも再販され、ビジュアル面でも見直しがされているのでとっつきやすさはある。未プレイなら是非。プレイ時間は長め。
(KID:2003/05発売)
Keyword
脱出系 伏線の芸術
初出はコンシューマ
近未来の海洋テーマパーク。ここに男女7人が閉じ込められるところから始まる物語。脱出を目指す過程で芽生える友情・愛情の描写。数多くの伏線が張り巡らされ、それが終盤に解き明かされていく様は圧巻の一言です。
主人公を含めて脱出を目指すのですが、各ヒロインとの会話が深いです。彼女たちの持つ背景・目的はさることながら、それぞれ独自の哲学を持っており非常に考えさせられます。
この作品はプレイ前にネタを知ってしまうと面白さが半減します。もしやってみようorやるかも、という人は情報をシャットアウトした状態でプレイすることを強く推奨します。コンシューマ版もあります。初出がコンシューマなんで当たり前ですが……
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主人公を含めて脱出を目指すのですが、各ヒロインとの会話が深いです。彼女たちの持つ背景・目的はさることながら、それぞれ独自の哲学を持っており非常に考えさせられます。
この作品はプレイ前にネタを知ってしまうと面白さが半減します。もしやってみようorやるかも、という人は情報をシャットアウトした状態でプレイすることを強く推奨します。コンシューマ版もあります。初出がコンシューマなんで当たり前ですが……
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(D.O.:2001/11発売)
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感動シナリオ 家族愛
ヒューマンドラマ
身寄りのない主人公の周りに集まった身寄りのない人たち。家族を欠いた彼らが擬似家族として生活していく話。元々他人で、モラルも価値観も異なるわけですから、当然上手くいくことばかりではないです。そしてそこで描かれるキャラクター達がとても人間味に溢れています。彼らの姿にひきつけられ、どんどん話に引き込まれていきます。
都合の良い奇跡が起きるわけでも、主人公がスーパーマンなわけでもない。とても不器用な人間の集まりなんですが、彼らはいつも一生懸命なんです。そうして紡がれる5つの物語。必ず心打たれると思います。
PC版は中古でも割高な感じはありますが、新品一本と思って買っても損はしないと思います。コンシューマ版もあり。
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都合の良い奇跡が起きるわけでも、主人公がスーパーマンなわけでもない。とても不器用な人間の集まりなんですが、彼らはいつも一生懸命なんです。そうして紡がれる5つの物語。必ず心打たれると思います。
PC版は中古でも割高な感じはありますが、新品一本と思って買っても損はしないと思います。コンシューマ版もあり。
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(Key:1999/06発売)
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感動シナリオ 奇跡
泣きの原点
雪の降る街で、従妹との7年ぶりの再会から始まる物語。多くの作品・製作者に影響を与え、”泣きゲー”というジャンルを確立したであろう大作です。思い出の街で語られるヒロイン達と織り成す物語は涙無しには読めません。
自分はこの作品を「人を選ぶ作品」に分類しようか迷いました。というのも、この物語のテーマである”奇跡”の存在は、受け入れられる人とそうでない人に分かれるのではないかと懸念するからです。現実にありえない! というツッコミをしてしまう方には面白みが感じられないかもしれません。
結末を描ききらない、現実に即さない設定などもありますが、それを補って余りある構成・音楽・シナリオだと思っています。
自分はこの作品を「人を選ぶ作品」に分類しようか迷いました。というのも、この物語のテーマである”奇跡”の存在は、受け入れられる人とそうでない人に分かれるのではないかと懸念するからです。現実にありえない! というツッコミをしてしまう方には面白みが感じられないかもしれません。
結末を描ききらない、現実に即さない設定などもありますが、それを補って余りある構成・音楽・シナリオだと思っています。
(Key:2004/04発売)
Keyword
感動シナリオ 神音楽
人と町の物語
校門前の坂道、主人公とヒロインの出会いから回り始める人間の成長を描いた物語。人には一人一人オリジナルの物語が存在します。その物語で共通なのが”町”の存在。ヒロイン以外のサブキャラクターまで個別シナリオが用意されているのはそういう意味なのかもしれません。
もちろんメインヒロインの話も相当練りこまれています。苦難を乗り越え、成長していく姿に心打たれました。間奏曲の破壊力も凄まじく、話の盛り上げ方はもう反則の領域に達しつつあると思います。
これまでの作品に比べてエンターテインメント性が高いことも特徴。単なるノベルではなく、ゲームとしての面白さも兼ね備えているといえると思います。
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もちろんメインヒロインの話も相当練りこまれています。苦難を乗り越え、成長していく姿に心打たれました。間奏曲の破壊力も凄まじく、話の盛り上げ方はもう反則の領域に達しつつあると思います。
これまでの作品に比べてエンターテインメント性が高いことも特徴。単なるノベルではなく、ゲームとしての面白さも兼ね備えているといえると思います。
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(AQUAPLUS:2003/05発売)
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王道 萌え
ゲーム性高し
同人誌製作を通して出会うヒロインたちとの生活を描いた物語。ある意味王道といえるゲームでしょう。お手本のように起承転結が抑えられておりテンポよく話が進んでいきます。個別シナリオは短めなのですが、数が多く、重複する部分が無いのでボリュームはあると思います。
また、日常パートでの同人誌作成ですがタイピングとなっています。ジャンルも豊富なのですが、そのジャンルを知っていればニヤリとしてしまう言葉が多く飽きることなく楽しめました。このような移動場所選択型ではどうしてもイベントが少なくなりそうですが、この作品ではそんなことは無かったです。
絵も綺麗でキャラも立っているので、王道作品としてはオススメですね。多くのハードに移植されていますから、プレイ機会も多いと思います。
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また、日常パートでの同人誌作成ですがタイピングとなっています。ジャンルも豊富なのですが、そのジャンルを知っていればニヤリとしてしまう言葉が多く飽きることなく楽しめました。このような移動場所選択型ではどうしてもイベントが少なくなりそうですが、この作品ではそんなことは無かったです。
絵も綺麗でキャラも立っているので、王道作品としてはオススメですね。多くのハードに移植されていますから、プレイ機会も多いと思います。
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(TYPE-MOON:2000/12発売)
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伝奇シナリオ 燃え
奈須きのこワールド
猟奇事件をきっかけに、吸血鬼たちの戦いに巻き込まれる物語。今や商業化したTYPE-MOONの処女作かつ出世作。月姫最大の功績は、泣きゲーに食傷気味だったところに伝奇ノベルという新風を吹き込んだところだと思います。ライターの奈須さん独特の世界観と詳細な設定。何より”アツさ”が特徴的でしょう。
設定のみならず、レトリックの巧妙さも奈須さんの特徴です。独特の当て字から伏線を張っていたり、意識的なカタカナなどで、一見すると冗長な説明描写であっても苦も無く読めることが多いでしょう。
TYPE-MOONの同人サークル時代の作品で、かなりの年数が経過しているため入手は困難だと思います。しかしアニメ・格闘ゲームに移植され未だに人気ですから、商業としての再販の可能性もあると自分は思います。
設定のみならず、レトリックの巧妙さも奈須さんの特徴です。独特の当て字から伏線を張っていたり、意識的なカタカナなどで、一見すると冗長な説明描写であっても苦も無く読めることが多いでしょう。
TYPE-MOONの同人サークル時代の作品で、かなりの年数が経過しているため入手は困難だと思います。しかしアニメ・格闘ゲームに移植され未だに人気ですから、商業としての再販の可能性もあると自分は思います。
(Clear:2002/02発売)
Keyword
地味ゲー シリアス
隠れた名作
人工的に作られた人間である主人公が、感情を理解するためにすごす学園での生活を描いた物語。少し突飛な設定の主人公ですが、SF的な要素が絡んでくるようなことはないです。この設定を上手く利用することでヒロインとの行動に無理が無くなり、非常に丁寧な心情描写がなされています。
この話の特徴であるところに”地味さ”があります。ぶっとんだ思考のヒロインやクライマックスだけすごく行動的な主人公といったものはなく、ヒロインがとても人間的で、等身大の物語を紡ぐ点。ある意味基本に立ち返ったようなシンプルさが、逆に新鮮味を与えてくれると思います。
EDを描ききらないことに対して、評価が分かれると思います。自分は解釈を残すこともありだとおもうので好意的ですが。
この話の特徴であるところに”地味さ”があります。ぶっとんだ思考のヒロインやクライマックスだけすごく行動的な主人公といったものはなく、ヒロインがとても人間的で、等身大の物語を紡ぐ点。ある意味基本に立ち返ったようなシンプルさが、逆に新鮮味を与えてくれると思います。
EDを描ききらないことに対して、評価が分かれると思います。自分は解釈を残すこともありだとおもうので好意的ですが。
(TYPE-MOON:2004/01発売)
Keyword
伝奇シナリオ 燃え
奈須きのこワールド
半人前の魔術師である主人公が、ふとしたことから聖杯戦争と呼ばれる戦いに巻き込まれる話。TYPE-MOONの商業第一作目。前作の月姫と似た世界観ですが、今回はより魔術に主眼を置いた話になってます。相変わらずの奈須きのこワールドで、燃えシナリオに引き込まれます。
特筆すべきは商業化ということで、ビジュアル面が大幅に強化された点でしょうか。絵自体だけでなく、演出効果が特に強化されています。活字では出来ない”ゲームだからこその良さ”を上手く引き出していると思います。
全部で3章の構成となっており、全てを終えることで各シナリオが補完しあい、聖杯戦争という一つのビジョンが完成するようになっています。おまけ要素まで回収しようとすると、自分の場合総プレイ時間が80時間近くなりましたが、それだけの面白さ・中毒性はあると思います。
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特筆すべきは商業化ということで、ビジュアル面が大幅に強化された点でしょうか。絵自体だけでなく、演出効果が特に強化されています。活字では出来ない”ゲームだからこその良さ”を上手く引き出していると思います。
全部で3章の構成となっており、全てを終えることで各シナリオが補完しあい、聖杯戦争という一つのビジョンが完成するようになっています。おまけ要素まで回収しようとすると、自分の場合総プレイ時間が80時間近くなりましたが、それだけの面白さ・中毒性はあると思います。
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(Key:2004/11発売)
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キネティックノベル シリアス
ロボット
舞台は近未来の退廃都市。そこに辿り着いた主人公が壊れかけのコンパニオンロボットに出会うところから始まる物語。これまでのKeyとは異なる文体・雰囲気を持った作品です。小説を思わせる言い回しは秀逸で、細かな風景描写・伏線の張り方は読んでいて印象的でした。
純粋な恋愛モノかといえば、そうではありません。しかし、お互いを”想う”とはどういうことか。その部分を大切に、丁寧に表現できていると思います。
優しい音楽、場面を盛り上げる演出効果。作品としての完成度は非常に高いです。是非。
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純粋な恋愛モノかといえば、そうではありません。しかし、お互いを”想う”とはどういうことか。その部分を大切に、丁寧に表現できていると思います。
優しい音楽、場面を盛り上げる演出効果。作品としての完成度は非常に高いです。是非。
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